[梅田望夫・英語で読むITトレンド]2004年11月30日 09:47
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弱い絆が価値観を増大させるという事実少し話がずれますが、スタンフォード大学社会学部教授のマーク・グラノヴェッターが1972年に発表した「The Strength of Weak Ties(PDF)(弱い絆の強み)」という論文があります。これまでに書かれた社会学論文のうちで最大の影響力をもつ、とも言われる論文です。
この論文の主題を簡単にまとめると、「社会的絆によって形成される社会ネットワークにおいては、古くからの友人といった、自分にとって強い絆で結ば れている人物よりも、ちょっとした知り合いのような弱い絆で結ばれた人物のほうが、自分に与える影響が大きい」というものです。
これは、グラノヴェッター教授による調査でも実証されています。その調査の中でも最も興味深いのは、「管理職や専門職の人々に今の職を得るために力になってくれたのは誰だったかを訪ねた結果、その返事はいつもきまって"ちょっとした知り合い"だった」という点です。
就職、転職という人生における大きな岐路において強い影響力をもつのがちょっとした知り合い。なにやら不思議な話です。(・・・以下本文続く)
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